独立起業を目指す人の中で最も人気の職種となるのが飲食店だと思う。
自分のこだわりの店、好きなことができればいいとみんなが飲食店経営に進出していく。
それでも、10年生き残る確率は、10%以下だ。
なぜ、そんなことが起きるのだろうか。それは、こだわりや味のうまさとともに、戦略性が飲食店経営には最も大事だということを知らないからだと思う。
例えば、カレーの天才が味のうまさだけで、カレー店を開業したとする。間違いなくその地域で最もおいしいカレーを作っていたとしても、商売が上手くいくとは限らない。
それは競合との力関係があるからだ。
例えばその地域に、全国チェーンのカレー専門店があったとする。その店が日本一のカレーチェーン店だったら、おそらく、その地域の人たちは、その店に行くはずだ。
たとえ味が少し劣っていたとしても、全国一のカレーチェーン店という看板でお客はそちらに流れてしまう。
こういう戦略性を全く考えずに今の時代、こだわりの店を個人で出店してどれだけの人が痛い目を見ただろうか。
おそらく、これからも、たくさん人たちが、サラリーマンを辞め、こだわりの店で大失敗してしまうだろう。